南山区
南山区は中国・深圳市にある地区で、中国本土の南部に位置する。深圳の中でも人口が多いエリアの一つであり、中国国内でも大都市の一角を担っている。
南山区の歴史は古く、4,000年以上前から人々が住んでいた痕跡がある。しかし、近年まで広く知られることはなかった。
この地区の名前「南山」は、「南の山」を意味し、その名の通り地理的な特徴を反映している。この山は深圳の発展に大きく寄与してきた。長い歴史の中でさまざまな民族がこの地に住んでいたが、本格的な都市開発が進んだのは比較的最近のことである。
南山区の飛躍的な発展は、深圳が中国初の経済特区(SEZ)の一つに指定されたことから始まった。1979年から2010年にかけて経済改革が進められ、外国企業の進出が相次ぎ、街の成長が加速した。
今日、深圳は中国の現代化の象徴とされており、一部ではかつての香港と同じ役割を果たしているとも言われている。
南山区には多くの外国人居住者が暮らしており、住みやすい環境が整っている。その魅力について詳しく見ていこう。
南山区に住む理由
都市と自然が調和する街並み
南山区には、大型ショッピングモール、公園、マカオ大学深圳校(UMaSZ)などの教育機関が点在している。また、「世界の窓」テーマパークでは、世界の有名な景観をミニチュアで楽しむことができる。
都市部でありながら、緑が豊かで公園や街路樹が多く、リフレッシュできる環境が整っている。他の地区に比べ、比較的静かなのも特徴だ。
充実した交通インフラ
2010年時点で180万人以上の人口を抱える南山区は、深圳の中でも交通アクセスに優れた地区の一つ。地下鉄や高架道路の整備が進んでおり、今後さらなる交通網の発展が予定されている。
外国人にも人気のエリア
世界的に有名な建築家が設計したUMaSZは、中国国内でも有数の大学として知られ、留学生にも人気がある。
また、南山区は歴史的な観光地にも近く、例えば沙面島や光明文化公園などのスポットへのアクセスも良好だ。伝統と近代化が融合した街で暮らしたいと考える人々にとって、魅力的な選択肢となっている。
経済特区としての発展
南山区の一部は経済特区に指定されており、企業がビジネスを展開しやすい環境が整っている。そのため、近年ではオフィスビルの建設が進み、多くの企業が拠点を構えている。
また、香港・マカオに近く、香港国際空港へのアクセスも良いため、投資家やビジネスマンにとっても魅力的なロケーションとなっている。大手企業のテンセントやファーウェイも、南山区に本社を構えている。
住宅事情と生活コスト
南山区の住宅価格は香港と似た傾向があり、高級住宅が多いものの、幅広い価格帯の物件が存在する。新しいマンションも次々と建設されており、多様な選択肢がある。
- シェアアパート:2,200~4,000元/月
- 一人暮らし用アパート:4,000~7,000元/月
特に、香港を一望できる高層マンションは、やや高めの価格設定となっている。
文化・利便性・革新の融合
南山区は歴史と近代化が共存するエリアであり、教育環境の充実、治安の良さ、多彩なアトラクション、そして緑あふれる静かな環境が整っている。南山には、日式カラオケ(日式KTV)やガールズバーが多数あり、夜遊びも充実している。
深圳で文化・利便性・革新が共存する住みやすいエリアを探しているなら、南山区は最適な選択肢となるだろう。